有川靖夫の日記・地涌の会のブログ

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衆院選中盤戦の世論調査結果に想う(2017・10・16記)

 このほど、衆院選中盤の世論調査結果が公表された。毎日新聞は「自公300超うかがう」、日経新聞は「与党300議席に迫る勢い」というもの。

 この結果は私的には期待したものではない。しかし、公平な方法での調査であれば何故こういう結果になったのかについて考えてみることが必要ではなかろうか。朝日や読売は希望の党が失速していることを報じている。

 このような結果についての私の感想を述べておきたい。まず自民党なのだが、安倍政権を支持する人は支持しない人よりやや少ないにもかかわらず、単独過半数を超える結果が出ていることに疑問を抱く人が多いのではなかろうか。

 その理由は、野党がバラバラで頼りないためではなかろうか。ただ、まだ4割の人が投票先を決めていないというから若干の変化はあるであろう。

 問題は投票率がどうなるかだ。天気予報では投票日までは雨、曇りが続き気温も肌寒い低温で台風が押し寄せてきそうであるから、投票率は良くないかもしれない。そうなるとやはり、強い組織を持つ自民党公明党は浮上してくる。共産党もそこそこの議席を確保すると思うが、立憲民主党に票が流れるかもしれない。

 連日話題となっている小池新党の希望の党が、失速したとの結果が出ているが当然であろうと思う。マスコミでは民進党が希望の党に合流するに当たって、小池氏が排除発言をしたことが起因していると解説しているが果たしてそうであろうか。

 そもそも今回の総選挙で民進党がそのままで選挙戦に突入したらどういう結果になるであろうか。民進党には安全保障政策や憲法改正問題について意見がバラバラで国民は飽き飽きしていたのではなかろうか。多分、都議選と同じく惨敗したであろうと思う。 民進党が 安保・憲法・共産との選挙協力問題等で、希望の党立憲民主党、無所属候補と3つに分裂し固い塊ができたことは、国民が選択しやすくなったのではなかろうか。

 したがって、この3つの塊が旧民主党議席とみれば、前原代表の判断はそれなりに評価されるのではなかろうか。問題は小池劇場の通力が効かなくなったことだが、都知事選や都議選と国政選挙は違う。とくに総選挙は政権選択選挙であるから、小池氏が都知事のままで国政新党の代表を務めるなど土台無理な話と言わざるを得ない。

 二元代表にして総理候補を国民に示しておけば世論調査の結果も変わっていたと思う。しかし、希望の党は小池代表一人が絶対的な権力を持っていて、小池氏に代わる人物を決められない状態では失速するのは当然と言わざるを得ない。

 小池氏は自らの力の限界を反省し国会議員の代表を早く公表した方がいいと思う。例えば、希望の党の新党作りに一番貢献した前原氏や元総理経験者で非共産を宣言している野田氏などに三顧の礼を尽くしお願いすれば状況は一変するであろう。

 そして自らは都知事職に専念しオリンピックパラリンピックの成功や東京から国を変える目覚ましい戦いを期待したい。しがらみの多い自民党とは違う改革保守の政党は国民が期待するであろう。

 次回の日記で述べたいと思うが、自公政権の公は公明党ではない。創価学会という一民間の宗教団体であることが本質であることに着目してほしい。国民は自民党創価学会政権には様々な問題があることを知るべき、とだけ述べておきたい。