有川靖夫の日記・地涌の会のブログ

釈尊と日蓮大聖人の本当の教えを学び実践する会

逆算の思考で大暴れ(市川雄一秘話③)

 永遠の空席と言われた創価学会の参謀室長に任命された市川雄一氏は、独特の思考パターンを2,3持っていた。

 一つは逆算の思考である。これは公明党の機関紙局長時代に身に着けたものである。  日刊紙の朝刊新聞作りで大事なことは、決められた時刻までに印刷を完了させることである。これが出来なければ購読者との契約違反になり業務が成り立たなくなってしまう。

 そのため市川は、印刷の完了時刻を起点にして校正・割付・出稿・取材・編集会議と、新聞作りの作業工程を逆算して、それぞれの担当職員に完了時刻を厳守させるために鬼となって睨みをきかせた指揮を執った。

 新聞作りで身に着けた市川の逆算の思考は、他の問題についても適用された。かつて市川が、東京1区から衆院選に公認された公明党の渡部道子支援のため、最高支援会議に出席した時のこと。

 会議の議題は得票目標をどうやって達成するか、で議論が交わされた。基礎票はハッキリしているから、あとは活動家の士気をどうやって盛り上げるかに議論が白熱化した。

 頃合いを見て市川は逆算の思考を展開した。

 即ち、活動家の士気を高めることの前にやるべきことがある、として、本部・支部・地区・ブロックの基礎票に準じた壮年・婦人・男女青年部のそれぞれが達成すべき得票目標の数字を入れた一覧表を提示した。それによって幹部自身のやらんかなの士気が最高潮に盛り上がり渡部は勝利した。