日蓮大聖人は西暦1278年・弘安2年10月12日、御年58歳のこの日、出世の本懐である本門戒壇の大御本尊を建立されました。今日は日蓮門下にとっては最高の祝日なのであります。
この大本尊は数体ある御真筆の中でも唯一、大聖人ご自身が究竟中の究竟の本尊と位置づけられたものであります。即ち、すべての衆生を仏身に導き、世界平和実現のために不可欠な本尊として大聖人が命懸けで顕されたものであります。曰く「日蓮が魂を墨に染め流して書きて候ぞ信じさせ給え」と。
のちにこの大本尊は楠の板本尊として、日蓮正宗大石寺が一貫して厳護してきました。したがって、この本門戒壇の大本尊を離れては真の日蓮門下とは言えず、異流義の徒輩となり成仏は叶わないのであります。